トレラン練習⑤坂道走・峠走:坂道走・峠走で心肺機能を鍛え抜く!トレイルランナーの必須トレーニング

トレーニング

こんにちは!

トレイルランニングのトレーニングと言えば、山やトレイルを実際に走るのが理想的ですが、平日に時間が取れなかったり、近くに良い練習場所がなかったりすることもありますよね。そんな時に頼りになるのが、坂道走峠走です。

坂道走は、トレイルランニングに不可欠な「上り」と「下り」の脚力、そして何よりも心肺機能を効率的に鍛えることができる最高のトレーニングです。今回は、その効果と具体的なやり方について、じっくりお話ししたいと思います。


坂道走・峠走がトレイルランナーに欠かせない理由

坂道走や峠走は、平地でのランニングとは全く異なる負荷が体にかかります。その負荷こそが、トレイルランナーとしてのパフォーマンスを飛躍的に向上させてくれるのです。

1. 登りでの筋力と持久力を同時に鍛える

坂道を登る動作は、トレイルランニングの登り坂を走る動きと非常に似ています。この時、最も使われるのが太ももの裏側にあるハムストリングとお尻の筋肉である大臀筋(だいでんきん)です。これらの筋肉は、平地を走るだけではなかなか鍛えられません。坂道走で繰り返し登ることで、筋力と持久力を同時に鍛えることができ、トレイルの急な上り坂でも力強く、安定して進めるようになります。

2. 下りでの衝撃に耐える脚を作る

トレイルランニングで最も故障が多いのが、下り坂です。重力に逆らってブレーキをかけながら進むため、太ももの前側にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)に大きな負荷がかかります。坂道走の下りでは、この下り坂での動きを再現し、大腿四頭筋を効果的に鍛えることができます。この筋肉が強くなれば、下り坂での衝撃を吸収しやすくなり、膝や足首への負担を軽減できます。

3. 心肺機能の向上

坂道走は、平地を走るよりも心拍数が格段に上がります。これは、トレイルランニングで急な坂道を走り切るために必要な心肺機能を鍛えるのに非常に効果的です。ある程度高い負荷でトレーニングを繰り返すことで、心臓がより多くの血液を全身に送り出せるようになり、持久力が大幅に向上します。


坂道走・峠走の具体的なやり方

坂道走や峠走は、その名の通り、長い坂道や峠を走るトレーニングです。近くに良い場所がない場合は、陸上競技場や公園にある小さな坂道でも十分効果があります。

坂道走(ショートインターバル)

短い坂道を利用して、登りと下りを繰り返すインターバルトレーニングです。

  1. 準備:坂道の麓で、5分ほど軽いジョギングやストレッチを行い、体を温めます。
  2. 上り:坂道を全力の80〜90%程度の強度で駆け上がります。背筋を伸ばし、腕をしっかり振ってリズム良く進みましょう。
  3. 下り:坂道をゆっくりと下り、呼吸を整えながら元の場所に戻ります。
  4. 繰り返し:これを10本程度繰り返します。

このトレーニングは、心肺機能と脚力を短時間で効率的に鍛えることができます。

峠走(ロング走)

長い坂道や峠道を利用して、長時間走り続けるトレーニングです。

  1. コース設定:片道5km〜10km程度の長い坂道を選びます。往復で走る場合は、上りと下りの両方を体験できるコースが理想です。
  2. 上り:ペースは心拍数を意識しながら、無理のない範囲で走ります。きつくなったら、パワーウォークに切り替えても構いません。
  3. 下り:下りでは、体を少し前傾させ、小刻みに足を動かして衝撃を吸収しながら走ります。膝や足首への負担を減らすため、着地は柔らかく行いましょう。
  4. 時間:合計で1時間〜2時間程度を目安に行います。

峠走は、トレイルランニングのレース本番を想定したトレーニングとして非常に有効です。


坂道走・峠走を行う際の注意点

坂道走や峠走は負荷が高い分、いくつかの注意点があります。安全に、そして効果的にトレーニングを続けるために、以下の点を守りましょう。

1. 良いシューズを履く

坂道走や峠走は、足への負担が大きいため、クッション性の高いランニングシューズを履きましょう。特に下りでは、足や関節を痛める原因になります。

2. 十分な水分補給と栄養補給をする

長時間にわたるトレーニングなので、水分補給はもちろんのこと、補給食(ジェルやゼリーなど)も忘れずに携帯しましょう。

3. 無理のない範囲で行う

坂道走は負荷が高いので、最初から飛ばしすぎないことが大切です。まずは短い坂道から始め、慣れてきたら徐々に距離や時間を増やしていきましょう。

4. 準備運動と整理運動を忘れずに

トレーニングの前には、アキレス腱やふくらはぎ、太ももなどをしっかりとストレッチして体を温めましょう。トレーニング後も、クールダウンとしてゆっくりストレッチを行うことで、疲労回復を早め、怪我の予防になります。


まとめ:坂道は最高のトレーニングフィールド

今回は、トレイルランニングのトレーニングとしての坂道走・峠走についてお話ししました。

  • 坂道走は、トレイルランニングに必要な上り・下りの脚力を鍛えられる
  • 上りでは大臀筋やハムストリング、下りでは大腿四頭筋が鍛えられる
  • ある程度高い負荷で心肺機能を向上させることができる
  • 坂道走(ショートインターバル)と峠走(ロング走)を使い分ける
  • 安全に配慮し、無理のない範囲で行う

近くに長い坂道があれば、そこを最高のトレーニングフィールドに変えてみてください。日々の練習に坂道走を取り入れることで、トレイルランナーとしての成長を実感できるはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました